Jリーグで女性選手がプレー可能かJFA規定から検証
元なでしこジャパンのFW永里(離婚前は大儀見)優季選手が、男子のチームである神奈川県社会人リーグ2部の「はやぶさイレブン」に移籍することが決まりましたが、そもそも女性がJリーグでプレーすることが可能なのか日本サッカー協会の規定から見た結果をご紹介します。
永里優季選手の移籍のニュースには、びっくりしたよねー
ほんとほんと、だって男子のチームやからね
今回は社会人リーグだけど、Jリーグでは女子選手って見たことないね。可能なのかな?
社会人リーグで女性選手がプレーできるということは、Jリーグでも女性選手がプレーできるかどうかということが気になりますよね。
そこで、JFA(日本サッカー協会)の規定にある(男性のみという表記がない)かどうかなどから、Jリーグで女性選手がプレーが可能なのかを見てみました。
Jリーグで女性選手がプレー可能かJFA(日本サッカー協会)規定から検証
結論から先にお話ししますと、
Jリーグで女性選手がプレーすることには、JFA(日本サッカー協会)の規定上は何も問題はありません。
理由については、いまからJFAの規定を細かく説明していきますね。
JFAのチーム登録に条件があるかどうかを見ていきましょう。
JFA登録チームは、競技・年齢・性別などによって、次の6つの種別に分かれます。
種別 | 競技・年齢・性別など |
---|---|
第1種 | 年齢を制限しない選手により構成されるチーム Jリーグ・JFL・社会人連盟・大学連盟・高専連盟など |
第2種 | 18歳未満の選手で構成されるチーム(高校在学中含む) 高体連・クラブユース連盟・その他 |
第3種 | 15歳未満の選手で構成されるチーム(中学校在学中含む) 中体連・クラブユース連盟・その他 |
第4種 | 12歳未満の選手で構成されるチーム(小学校在学中含む) |
女子 | 12歳以上の女性選手のみで構成されるチーム Lリーグ・一般・大学・高校・クラブ(高校)・中学・クラブ(中学) |
シニア | 40歳以上の選手で構成されるチーム |
そして、選手登録する際は、必ず所属するチームから申請しますので、複数チームに同時に登録することはできません。
「女子」という種別はあるけど、それ以外の種別には「男性」とか「女性はだめ」とかいう記載はないね。
そうみたいやね!これだけ見ると、規定上は女子選手が男子のチームでプレーすることは、全く問題ないということになるね。
複数チームに同時登録ができないみたいだから、「なでしこリーグ」のチームの所属しながらの、別の男子のチームは所属できないということにはなるだろうけど。
ちなみに、永里優季選手は移籍だし、そもそもいま所属しているシカゴ・レッドスターズはJFAとは関係ないから、全く問題ないからね。
JFA規定での「女子サッカー選手」の扱いについて
JFAのWEBサイト「JFA.jp」の中に「女子サッカーあれこれ」として詳しく書かれています。
その中の「男子チームに女子選手は入れる?」という問いに対して、次にように記載してあります。
もちろん入れます。日本サッカー協会が分類するチームは以下の6つに分かれますが、全てのチームに女子選手は入ることができるのです。
JFA.jp「女子サッカーあれこれ」より
種別の説明は上でしましたが、その中の第1種にJリーグが含まれています。
そうは言っても、さすがに第1種で登録している女性選手はいないんじゃないの?
2009年時点と少し古いデータですが、第1種登録の選手172,700人のうち21名の女性が含まれていることがわかりました。
第1種には大学や高専のチームも含まれているので、そこでの登録かも知れませんが、この数は増えていっているようです。
将来、Jリーグで女性選手が活躍する日がくるかもしれませんね!
【最後に】チャレンジャーの永里優季選手応援
「男性の中でどれだけできるかは未知数だと感じています。海外での経験を生かしてチームの力になれるようベストを尽くしていきたい」と語る永里優季選手ですが、ツイッターのFIFA女子W杯の公式アカウントなどでも異例の決断で世界も驚いた様子をツイートしているようで、その可能性は全くの未知数です。
散々な結果になるかも知れませんが、このようなチャレンジャーの方がいて、女子選手が男子のチームでプレーする道筋ができれば、今後有望女子選手があとに続く可能性もあります。
そうすることで、日本の女子サッカーのレベルが上がる可能性があるわけで大歓迎です。
永里優季選手、頑張ってくださいね!