野球の始球式で空振りする理由?打ってもいいの?
この記事では、野球の始球式で空振りする理由は?打ってもいいの?という疑問に対して、過去にあった始球式の事例をご紹介しながら、お答えしていきます!
始球式ってみんな空振りするけど、打ったらダメなん?
知らんけどー、確かにみんな空振りするわなぁ。
調べてみよかー??
野球の試合が始まる前に行われる、始球式。
人気アイドルや有名人が登場することも多く、野球観戦の楽しみの一つですね!
始球式では、打席に立っているバッターは必ずと言っていいほど空振りをします。
あれってどうしてだろう?と疑問に思ったことはありませんか?
打ってしまったらだめなんでしょうか!?
ここでは、始球式で空振りする理由と、過去に始球式で打っちゃった事例についてご紹介していきます!
野球の始球式の始まり
記録に残っている最古の始球式は、1892年4月16日アメリカのプロ野球リーグ「ウエスタンリーグ開幕戦」になります。
地元の新聞(Omaha Daily Bee)に、州知事マッキンリーがグラウンドにボールを投げ入れたという記事が残っています。
投げ入れた!?とびっくりされるかもしれませんが、当時は現在のような始球式ではなく、観客席からボールを投げ入れるというスタイルだったそうです!
その後、1910年にメジャーリーグ(MLB)でアメリカ合衆国第27代大統領のウィリアム・タフトが、ワシントンD.C.の地元球団の開幕式で始球式を行いました。
そこから、歴代の大統領がワシントンを本拠地とする球団の開幕式で、始球式を行うことが恒例行事となっていきました。
このころの始球式は、バッターは打席に立っていなかったので、空振りをするということももちろんありませんでした。
野球の始球式で空振りする理由
始球式の空振りは、日本で生まれた慣例です。
始球式で空振りする理由は、「投手役に対して敬意を表すため」と言われています!
これは、日本で最初に始球式が行われた際に、投球を行った大隈重信のエピソードによるものであると言われています。
日本で初めて行われた始球式は、1901年(明治34年)に創部された早稲田大学が、アメリカへ遠征を行った際に、始球式の存在を知ったことがきっかけとなったそうです。
1908年(明治41年)の11月22日、アメリカの大リーグ選抜チームが来日し、早稲田大学野球部と対戦することになりました。
その時に、記念として日本初の始球式が行われることになったのです!
投球するのは、早稲田大学創設者で、総理大臣も経験している政治家の大隈重信。
打席に立ったのは、早稲田大学の1番打者、山脇正治でした。
大隈重信の投げたボールは、ストライクゾーンから大きく外れてしまいます。
しかし、打者の山脇正治は「大隈先生の投球をボール球にしてはいけない!」と考えて、わざと空振りをしてストライクにしたのです。
これが、始球式は空振りをするという慣例の始まりとなったのです。
この日本式の始球式は、現在ではアジアの国々や、アメリカでも実施するケースがあるそうです!
始球式で打っちゃった例をご紹介
始球式では空振りをするというのが慣例となっていますが、始球式で打っちゃった例がありますので、ご紹介します。
有名なのは、日本ハムの監督に就任した、ビッグボスこと新庄剛志さんです。
新庄さんは選手時代、始球式のゲストの投球を打ち返してきました。
そのことについて、ご本人が言及しています。
始球式で少年が投じたワンバウンド球をセンター前に打ち返した動画を投稿した新庄氏は、「ポイントは子供に思い出を作らせる!!」とファンのための“ファンのための悪球打ち”だったことを説明した。
さらには「危なくないように、子供~守っているプレーヤーに右手でセンターに打ちますよって合図を送ってから打つことが大切」と、細かいところまで気を配っていたことも明かしている。
新庄氏、野球少年から安打の「始球式ショー」舞台裏明かしてファン感激「優しさ溢れてる」/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
日本ハムの選手時代、新庄さんの始球式は「始球式ショー」と呼ばれ人気がありました。
少年が投げた球を打ち返したり、県知事からもクリーンヒットを放ったりしていたようです。
新庄さん流のファンサービスだったようですね!
最近だと、楽天球場で始球式を行ったサンドウィッチマンの伊達みきおさんの投球を、オリックスの福田選手が打った例があります。
伊達さんは過去に、ソフトバンクの今宮選手にも始球式で打たれています。
伊達さんのケースだと、打ち返したほうが場が盛り上がり、伊達さん自身も楽しんでいるようです。
始球式での空振りは投げた人への敬意ということでしたが、打ち返しているケースについても、相手への敬意や思いやりがあり、そうすることで場が盛り上がるようなときにしているようですね。
【最後に】
以上、野球の始球式で空振りする理由?打ってもいいの?についてご紹介してきました。
いかがでしたか?
始球式で空振りする理由は、投げた人への敬意であるということがわかりました。
ですが、状況によっては打ち返す時があっても盛り上がりますね!
野球を観戦するときには、始球式にも注目すると、違った楽しみが見つけられそうです!