スクールウォーズのモデルの伏見工高は現在どうなっている?
高校ラグビーで全国制覇4度の伏見工ですが、ここ最近は高校ラグビーの全国大会でも名前を聞かなくなりました。現在ラグビー部は弱体化したのでしょうか?それとも廃部?どうなっているのかを調べてみました。
京都府立の伏見工業高校といえば、あの大ヒットドラマ「スクールウォーズ」のモデルとなった学校で、実際に悪くて有名だった学校のラグビー部を全国優勝を成し遂げるまでの強豪校へと導いた当時の監督、山口良治氏はあまりに有名です。
その後も日本代表の選手を何名も輩出するなど、ラグビーではとても有名な高校だったのですが、再度ラグビーブームがきている昨今、伏見工の名前を聞くことはありませんでした。
一体どうなっているのでしょうか。
伏見工業高校の現在
学校ホームページを覗いてみると、早速答えが出ました。
なんと、全日制がなくなり、定時制の生徒のみを受け入れている。
しかも、その定時制のみの伏見工業高校ですら、学校統合の影響であらたに京都奏和(そうわ)となり、伏見工の名前は完全に消えてしまうそうです。
そういえば筆者の通った小学校はもう無いもんなぁ
全日制は、同じ京都の洛陽工と統合
洛陽工と統合となり京都工学院という名前の高校で再スタートしています。
学校が統合したからと言って、いきなり弱くなるわけはなく、相変わらずの強豪校のようですが、ここ数年高校ラグビーでは京都予選で敗退し大阪の花園ラグビー場で行われる全国大会へは出場できていないようです。
【最後に】ラグビーは裾野を広げていかないと衰退してしまう
筆者が子どもの頃は、周りに少年野球のチームに入っている友だちがたくさんいて、彼らと一緒に野球をすることも多く野球というスポーツには多少なりとも関わって大きくなります。
また、現在はとても競技人口が多くなったサッカーですが、Jリーグの規定でクラブはアカデミーと呼ばれる子どもたちを教えるサッカー教室のようなものを設置することが義務付けられていて、日本のサッカーの裾野を広げることに貢献しています。
それに比べ、子どもがラグビーをしようと思っても、近所に少年ラグビーチームがあることはまれで、ラグビーと接することなく育ちます。
しかもラグビーは1チーム15人必要で、部活内で紅白戦を行うなら最低でも30人は必要。ポジションを考えるならもっと必要でしょう。
このため多くの高校でラグビー部が廃部になっているという事実を考え、ラグビー協会には施策を講じて欲しいものです。