「野球離れ」の原因と、競技人口減少はもう止まらない理由

野球

この記事に書いてあること

『野球離れ』の原因と、今後野球は競技人口が増えていかないと考えられる原因ついて解説しています。昭和世代からすると考えられないかもしれませんが、残念ながら今後このままでは野球はどんどん衰退していくでしょう。

子どもたちの「野球離れ」、「野球消滅」など、競技人口の減少を真剣に受け止める声が野球界から挙がっています。

そのくらい野球の競技人口、とくに子どもの野球人口が減ってきています。

ともだち

なんでそんなことになっているの?

ランビア

昭和生まれの君には分からないかもねぇ。いまの子どもにとっては野球は身近なものではないねん。

なぜ野球離れがどんどん進んでいるのかと、今後も減少は続くだろう原因を解説していきます。

「野球離れ」が起こっている3つ原因

一般的に言われている原因は次の3つです。

少年野球の練習時間は長く指導も厳しくて楽しくなさそう

野球には攻撃と守備ではまったく違うスポーツをしているのと同じですよね。

ランビア

サッカーで言うと全員がフィールドプレーヤーと、キーパーの練習をしているようなもの

このため、バッティング、守備(ノック)、走塁練習、投手の投球練習、などなどさまざまな練習が必要になって、練習が長時間になります。

また、指導方法が昔ながらの方法がまかり通っているのが野球です。近所で少年野球のチームが練習しているのを見てても、大人が怒鳴っているのが聞こえると、決して楽しそうには見えないですよね。

ランビア

星野仙一のできそこないみたいな大人が多いんですよー

野球は道具が多くてお金がやたらとかかる

野球には、バット、グローブ、ユニフォーム、ヘルメット、シューズなどなど、道具がたくさん必要です。

一人ならまだしも、兄弟3人いて全員が野球をしたいとなったときに、親としてはかなり負担が大きいですよね。

続けてくれて、子どもが楽しんでくれればいいですが、結局1年も続かずやめちゃったとかなる可能性もあり、考えものです。

ランビア

サッカーだとシューズとウェアとボールあればできちゃうもんね

少年野球ではパパやママも面倒くさいことが多い

正直、お茶当番や、終わってからのお菓子配り、そして、きわめつけは合宿に親がついていって、監督にママさんがビールをお酌する係。。。

他の多くのスポーツでは、たとえ小学生でも合宿には親はついていきませんし、お茶は水筒に入れて自分で持っていくのが当たり前だし、練習後にお菓子が食べたければ、自分で持っていきます。

いまは、共働きの家庭も多いし、そういう無駄なことに時間を取られたくないというのが正直なところですよね。

野球の競技人口減少は止まらないし、当然だと考える理由

野球離れを心配している声が聞かれますが、そもそも野球がメジャーなスポーツであったこと自体が不思議なことだとは考えられないでしょうか。

野球が盛んに行われている国というのはとても少ないことが物語っています。

そんなことから、今後も野球の競技人口減少が止まらない理由をまとめました。

野球は世界的にメジャーではないので、世界大会がイマイチ

テレビでバンバンやる日本代表のサッカーやラグビーは盛り上がります。野球もWBC(ワールドベースボールクラシック)がありますが、そもそも参加国も少なくサッカーワールドカップなどと違って世界的な盛り上がり感はありません。

2018年のロシアで開催されたサッカーワールドカップでは211カ国が予選に出場していました。
対して2021年開催予定のWBCでは前回大会に出場した16カ国は本戦にストレート出場し、4枠を予選で12カ国で争うので、合計しても28カ国。

ともだち

規模が全然違うから、日本での盛り上がりもイマイチなんですよね。

野球のテレビ中継がなくなってきている

野球は娯楽が少なかった昭和のころにテレビでの放映が多く、ゴールデンタイムに親子揃ってテレビで野球を見て、子どもたちは翌日には学校でその話で盛り上がるという中で育つと、自然とそのあたりの空き地で野球ごっこ(あくまで野球のまねごと)をして野球というものを楽しんでいました。

しかし、他の娯楽が発達しているいま、野球では視聴率がとれず、テレビの放映が以前と比べてかなり減りました。

また、そもそもインターネットやゲーム機の普及で、テレビ自体を見なくなってきている子どもたちに、いきなり野球といっても見たこともないのでルール自体がわからないのです。

ともだち

そんな状態で子どもが野球をしたいって言わへんよな

野球ごっこをする場所がない

昭和の時代から極端にグランドや公園が減ったということはないでしょうけど、「ボール遊び禁止!」と書かれた公園がすごく増えてきています。

正直、公園でボール遊びしなかったら子どもたちはボールで遊び機会は学校でしかありません。

小学校の体育で野球をすることは少ないですから、野球を楽しむことは今の日本では難しくなっていると言っていいでしょう。

野球のルールが複雑で小さい子どもが楽しめない

ハッキリいって野球は小さい子どもからしたら何も面白くないんですよね。ルールはわからないし、試合にでるまでには相当練習しないといけない。

近所のガキ大将を中心に遊んでた昭和時代は、わけがわからないままでも、なんだか適当に野球ごっこに混ぜてもらえたものですが、いまは野球をしようと思えば、少年野球チームに入る必要があります。

その点サッカーはボールさえあれば適当に楽しめてしまう。そりゃわざわざ野球しようとは、ならないですよね。

子どもたちに野球以外の楽しむ選択肢が多い

昭和世代のおじさんたちが子どものころは、インターネットもなければゲーム機もない。スマートフォンなんて全く想像できない時代でした。

そんなころ、子どもたちは個々で遊んでも楽しくないので、学校が終わればどこかで集まってみんなで遊んでいたものです。

そして、人数が多く集まればみんなで野球をするというのは自然なことだったのです。

しかし、いまはみんなで集まらなくても家でゲームができるし、YouTubeも見れます。別にあつまる必要はないですし、集まっても野球以外の楽しいことがたくさんあります。

現在行われている子どもたちへの野球離れの対策

日本のプロ野球でも巨人、千葉ロッテマリーンズ、横浜DeNAベイスターズ、埼玉西武ライオンズなどが地域で子どもたちが野球の楽しさを知るための教室を始めています。

また、2018年には日本高校野球連盟(高野連)が、高校生が小学生以下に普及活動をすることを目標に掲げる「高校野球200年構想」を発表しています。

ランビア

Jリーグでは、ユースチーム、ジュニアユースチーム、ジュニアのアカデミーなど育成のための組織づくりを義務付けられていることを考えると、なんでやってなかったのか、不思議なくらいですけどね。

【最後に】まずは単純に楽しめるようにしないと

指導者については、ライセンスの取得を義務付けるなどした方がいいでしょう。
サッカーの指導者講習会で最初に「子どもは小さな大人ではない」という前提が示され、子どもたちを指導する上での方法論を学びます。

それに対して、野球の指導者の現状認識はばらばらで、教え方も指導者によって異なります。
児童に対する厳しすぎる指導も問題ですからね。

そして、ルールを単純化し、人数も少なく負担の少ない3角ベースのようなミニ野球を考案して小学生の間は、それをプレーするようにしていくなど、まずは楽しいと思えるようにしたほうがいいでしょう。

他に娯楽の多い時代にわざわざ難しくて、厳しい野球を選択しないのではないと思います。

もともとが極端に競技人口が多かっただけでしょうから、今後の減少は止められないとは思いますが、このまま放置していては、ものすごくマイナーなスポーツに成り下がってしまうこともありえます。

まずは裾野である少年野球の体質やルールなどを見直していって欲しいですね。