サッカーのオフサイド自動判定システムの導入がもたらすこと【考察】
国際サッカー連盟(FIFA)の「グローバル・フットボール・ディベロップメント」部門に就いているアーセン・ベンゲル氏が、2022年カタール・ワールドカップで、オフサイドを自動判定するシステムの導入を検討していることを明かしたというニュースについて、現在導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)と比較してどうなるかを考察してみました。
ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)って、あのいちいち止めてビデオみるやつやろ?
そうやで。あれが導入されたおかげで、誤審による不公平感がかなり改善されたで
ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)がJリーグにも導入され、ゴール時のファールの確認を初め、いろんな場面で使われています。
確かに誤審がなくなってサポーターとしては、納得の審判をしてくれるようにはなったのですが、どうにもゴールあと「ワーッ」と大騒ぎしてビデオ判定でハンドやオフサイドだったときのショックがあり、ゴールしてすぐに純粋に喜べなくなってたりしています。
では、オフサイド自動判定システムが導入されたらどうなるのでしょうか?
サッカーのオフサイド自動判定システムとは
具体的には、何百もの実際の試合でのデータをもとに、何がオフサイドであり、何がオフサイドではないかをアルゴリズムに基づいて判定する新技術で、「light(光)」と名付けられている。
サッカーダイジェストWEBより
つまりAIに試合を学習させ、選手に取り付けたセンサーから、各選手の位置とボールの位置をみてオフサイドかどうかを判定するのでしょう。
現在も試合中に各選手が、どの位置をどのくらい走ったかなどのデータはとれるので、あとはどれだけオフサイドというものをAIが理解するだけだと考えます。
2022年には(自動判定の)準備ができていると思う
アーセン・ベンゲル氏談
2022年というのはカタールでのワールドカップに間に合わせるという意味ですので、それまでには各国リーグでも実験的に取り入れられている可能性がありますね。
サッカーのオフサイド自動判定システムを導入すればどうなるか?
↑このVAR判定の結果、「腕がオフサイドラインをわずかに超えていた」とのことでゴールが取り消しになったプレミアムリーグの第8節クリスタル・パレス対リーズ戦というのもあり、現在もVARという新しいシステムに賛否があります。
それが、オフサイド自動判定システムという新しいものが導入されれば、さらに議論を生むことになるでしょう。
とはいえ、確実にここで言えることは、
オフサイド自動判定システムが導入されれば、ビデオ判定のために、中断している時間が短くなるということでしょう。
一度、試合を中断して主審・副審でビデオをみて、協議して。。。という時間が、オフサイド自動判定システムにより、そのデータさえ確認すればよくなるわけですから。
あくまで半自動という運用みたいだから、システムが出した判断を主審が確認するみたいやで
【最後に】オフサイド自動判定システムを筆者はどう思うか?
オフサイド自動判定システムは大歓迎です。
確かに、オフサイド自動判定システムによりオフサイドの判定をされる、もしくはオフサイドの判定を取り消されるなど、不利な方に判定されたときの、選手やサポーターは
なんていうシステムだ!
とオフサイド自動判定システムに怒り心頭に発するでしょうけど、それは正確な判断であるから仕方なくあきらめるしかないと思えるでしょう。
逆に、ビデオ判定のための時間が少なくなって試合がスピーディで、興奮してみられるようになれば大歓迎だと思いませんか?