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【箱根駅伝】関東学生連合が優勝したらシード権は?

2020-11-06陸上

学生連合
この記事に書いてあること

毎年お正月のスポーツのビックイベント「箱根駅伝」。その箱根駅伝にひっそりと出場している「関東学生連合」というチームはご存知ですか?ほとんどテレビで実況されることも、注目されることもないのですが、大学として出場してないのに優勝してしまったらどうなるのでしょうか?また2021年メンバーも発表されていますので併せてご紹介しています。

ともだち

箱根駅伝って、そもそもどこの大学が出てるのかよく知らんねんけど・・・

ランビア

そうそう、ボクら関西人には実はちょっと馴染みが薄い大学ばっかりやろ?

箱根駅伝には、関東学生陸上競技連盟(通称:関東学連)に加盟している大学が参加できることになっていて、前年度10位までに入ったチームと、予選会の成績上位10校の合わせて20校が参加しています。

ともだち

関東学連に加盟してる大学やから、ボクら関西人には馴染みが薄いんやね

でも、実はもう1チームが加わって21チームで箱根駅伝を走っているのです。

そして、残りの1チームというのが「関東学連」です。
その関東学連が優勝したら、翌年10校のシード権がどうなるのか?と、そもそも関東学連がどういったチームでどう言った目的があるのかをご紹介していきます。

箱根駅伝で関東学生連合が優勝したらシード権は?

箱根駅伝2020青山学院優勝
ランビア

こちらは青山学院大学が優勝したときのシーンね

関東学生連合のアンカーが1番にゴールをしたとしても、2位の大学が優勝ということになります。

ともだち

そうやで、それって辛くない?

ランビア

辛いでー、でも大学として出てないから仕方ないみたい

関東学生連合という名称になる以前から「関東学連選抜」という名称で同様の即席チームが作られ、一時期はチームに順位がつき、10位以内に入った場合は翌年のシード校が1つ減って9校になるというルールが存在したこともありました。

しかし現在はオープン参加という形になり順位はつかず、あくまで参考記録ということになります。

関東学生連合というチームについて、詳しく説明しますね。

箱根駅伝における関東学生連合チームとは?

関東学生連合チームというのは、毎年10月に行われる箱根駅伝の予選会で11以下になってしまて、箱根駅伝に出場できないチームから、個人成績が良かった選手で構成したチームのこと。

このためチームのユニフォームも統一されず、それぞれの大学のものを着て走ることになり、タスキの色は、白地に赤字で「KGRR」(関東学生陸上競技連盟のロゴマーク)と書かれたもので、箱根駅伝でのナンバーカードに記載されるチーム番号は、関東学生連合がオープン参加のため最後の番号21番となります。

ともだち

それで、「寄せ集めチーム」って言われるんやね

ランビア

うん、そういうこと

このような形で作られているチームであるため、いろいろと物議を醸しており、現在はオープン参加という形で箱根駅伝を走っています。

OP(オープン参加)とは?

一人でも多くの大学駅伝ランナーに箱根駅伝出場の機会を、と導入されたのが「関東学連選抜」です。

前述の通り、2007年から2013年までは他の大学と同様に、チームの順位がつくようになっていました。

しかし箱根駅伝に出場している大学の顔ぶれがほぼ同じになってしまったことから「関東学連選抜」廃止論が大きくなり、幾度も協議が繰り返された結果「関東学生連合チーム」と名称を変更した上で、順位のつかないオープン参加という形になりました。

ともだち

だから、1位でゴールしても優勝できないのか

優勝だけではなくて、駅伝ではそれぞれの区間で1番速かった選手に与えられる区間賞も、あくまで参考記録となってしまい区間賞はもらえないし、正式な記録として残らないんです。

ランビア

実際に、2017年の箱根駅伝で10区を走った東京国際大学の照井明人選手が区間賞に相当する記録を出したみたいやで。
ただ、あくまで参考記録やけどな。

監督は誰がするのか?

青山学院原監督
ランビア

この写真は青山学院大学の原監督。
関東学生連合の監督も経験してるんやで。

監督の人選は、10月の予選会で出場を逃した11位の大学のチーム監督が行うことで定められています。

ランビア

11位になれば、そこの監督が自動的に関東学生連合の監督になるってことやね

箱根駅伝に出場するチームというのは、年始の箱根駅伝が終わってすぐに、翌年の年始に向けて1年間みっちり練習をするのですが、このスケジュールではどうやっても2ヶ月。

しかも、同じ大学ではないので、一緒に練習する機会は数回しかなく、各選手が何区を走るのかというオーダーはもっとギリギリになります。

そのあたりの大変さについては、▼下の小説に詳細に書かれています。

チーム作りから本番のレース、そしてゴールシーンと、最後は必ず涙して感動する名作です。ぜひ読んで欲しい一作です。

関東学生連合の今までの順位は?

学生連合の過去の順位
データ出典:Wikipediaより

79回大会から「関東学連選抜」としてスタートして、90回大会は一度チーム編成をせず、91回大会から「関東学生連合」と名称を変えて再スタートしています。

「学連選抜」の頃からの順位をみると2008年の第84回大会の4位が最高位でした。その時の監督を務めていたのが、なんと青山学院大学の原監督なのです。

このときはオープン参加ではなかったので、10位以内だとシード権をもらえる大学が一つ減って9校になる、つまり、大学として箱根駅伝を走れなかった選手たちのチームですから、翌年予選会からの出場枠が10校から11校になるということ。

少しでも来年の箱根駅伝に出場できる確率を上げる、または4年生であれば後輩たちのために頑張ることができたのでしょう。

当時の原晋監督は選手たち自ら目標を立てるようにしたということですから、まさしく前述の小説「チーム」と同じですね。

小説「チーム」では、ダントツに速い選手が問題児で、その問題児以外で結束を強めていって結果・・・ということになるのですが。

その話はおいといて、即席チームの関東学連選抜は総合4位でゴールというのはすごいことですね。

なぜ関東学生連合チームが箱根駅伝に出るのか

箱根駅伝を走る選手の影

箱根駅伝に出場できない大学の選手にも、箱根駅伝への出場機会を広げるためにという思いから導入された関東学連選抜です。

現在は名前を変え関東学生連合となっていますが、その思いはそのまま残っています。

現に、選出選手は本大会出場回数を2回を超えないことが要件となっています。

つまり3回以上箱根駅伝を走っている選手は、関東学生連合チームには参加することができないということです。

これには、マラソン選手としても活躍し、2014年仁川アジア競技大会で銅メダル、2017年世界陸上ロンドン大会9位入賞など、数々の好成績を記録している川内優輝選手の存在が大きいようです。

川内優輝選手は、関東学連選抜で箱根駅伝を2度経験していて、活躍もされていることから、その活躍に続く選手が出てくることを願っての関東学生連合チームということですね。

箱根駅伝 2021年の関東学生連合メンバー表

氏名大学学年予選会のタイム
難波 天麗澤大4年1:01:47
村上航大上武大2年1:02:01
高槻芳照東農大1年1:02:35
河村 悠亜細亜大3年1:02:39
杉浦 慧慶大3年1:02:53
町田康誠駿河台大2年1:02:58
小島慎也中央学大2年1:03:03
松川雅虎芝浦工大2年1:03:04
大川歩夢東経大2年1:03:09
小坂友我日大3年1:03:10
厚浦大地関東学院大3年1:03:12
中山凛斗立大1年1:03:13
新田 颯育英大2年1:03:17
前山晃太郎桜美林大4年1:03:23
菊池駿介大東大1年1:03:30
梶山拓郎流経大4年1:03:33

監督は、予選会で惜しくも11位となった筑波大学監督、弘山勉氏が就任することになります。

写真出典:筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトより

さて、今年はどんなチームとなるんでしょうね。

【最後に】

「【箱根駅伝】関東学生連合が優勝したらシード権は?」についてご紹介してきました。

現在はオープン参加ということで、モチベーションの持たせ方が難しいですが、せっかく走るのだからどちらにしても一つでも高い順位でゴールするよう頑張って欲しいものですね。

応援する大学と、もう一つ「学生連合」というチームが走ってることを思い出して、当日のテレビ中継(2021年は無観客が決定しているので)を見てくださいね。

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