【下田高校サッカー部】8人で勝利したフォーメーション
わずか８人で2020年9月26日に開幕した高校サッカー選手権・静岡県大会で、１回戦を８人で戦い勝利し話題を集めている静岡県立下田高校サッカー部のフォーメーションを考察してみた記事です。
サッカーの試合中にレッドカードで１人、まれに２人退場してしまって数的不利での中、勝利したということはプロの試合でも時々みかけます。
バスケットボールなどと違い、広いエリアを１１人でプレーするので、運動量でカバーできることがあります。
ただ、最初から１１人を相手に３人少ない８人でプレーするとしたらどうでしょう？
そんなの、試合になるわけないやん
そうやろ？それが実際に高校生の公式戦で勝ってしまうということが起こってん
とはいえ、いったい11人を相手に８人で戦うとしたら、どんなフォーメーションをとったのでしょうか？
サッカーオタクのボクが考えてみたで！
下田高校サッカー部8人で勝利したフォーメーション考察
８人でどうやってサッカーするの？という疑問が湧くかと思いますが、実は今どきの高校生たちは８人でするサッカーには慣れている子たちが多いのです。
えっ、なんで？
日本サッカー協会（JFA）がU-12の試合で導入したのが8人制サッカーで、全日本少年サッカー大会でも2011年より導入していて、小学生のサッカーといえば８人制が定着してきているからです。
とはいえ、ピッチの大きさが半分だったりするし、第一相手も８人。
１１人を相手にフルコートですのとは違いますが、それでもフォーメーションなどは参考にして考えていると考えます。
主なフォーメーションは次のとおりです。
【2-3-2】
8人制サッカーでは、もっともオーソドックスなフォーメーションですが、相手が１１人だと守備がスカスカになってしまうので、これは無いでしょう。
【3－2－2】
ディフェンダーが３人に増えたので、守備に人数をかけられますが、相手のサイドバックがカウンターであがってきた場合、前の４人は必死で戻ることが多くなり体力的に問題があるし、そもそも人数が少ないので前に多く人数を配置しても数的不利は変わらないので、これも違うでしょう。
【3-3-1】
このフォーメーション1番可能性が高いと思います。11人制のフォーメーションに近く、中盤の選手が守備的に動けばガチガチに守って戦うことができるからです。
でも相手が11人だとサイドにスペースができやすいんよね
そこで、この3-3-1フォーメーションをより守備的にした4-2-1というのが、現実的なのではないでしょうか？
全員でディフェンスしないといけないのはもちろんなのですが、ディフェンダーが４人いるので、サイドもある程度はカバーできます。
あとはMFの選手も守備的に動いて、あとはカウンターって戦術ではないかと思います。
そもそもなんで、下田高校は８人で出場しなきゃダメだったの？
もともと、県立下田高校の登録選手は１３人いたそうですが、そのうち３年生５人が受験勉強のためチームを離れてしまって、１次トーナメントを２年生８人で戦うことになりました。
県立下田高校というのは偏差値に幅がありますが、コースがいくつか分かれており、上は60あってそこそこの進学校です。
スポーツで推薦を受けれるようなレベルではないので、早々に引退してしまったのでしょうね。
進学校の場合、サッカーやラグビーといった秋から冬がシーズンのスポーツの部活では、３年生がそうそうに引退してしまうということは、よくあることなのです。
勝利した試合の流れ
試合は、前半２７分に相手沼津城北高校に先制されて０−１のまま後半に入りましたが、試合終了間近の後半36分に、キャプテンの寺嶋選手のゴールで同点に追いついています。
試合はそのまま終了し大会規定で延長戦はなく、ＰＫ戦となりました。
PKは、１人目、２人目と続けて相手の沼津城北が失敗し、反対に下田高校は４人全員が成功して勝利を収めました。
２回戦に向けての抱負
「やはり“勝ち”にこだわりたい、この１週間の準備をしっかりして勝ちにいきたい」
とコメントしていました。
【最後に】次も勝って伝説を作って欲しい
「【下田高校サッカー部】8人で勝利したフォーメーション」について考察してきました。
８人だけで戦うのは大変だと思います。
次は１０月３日（土）が２回戦。ただでさえ少ない人数なので、怪我には十分気をつけて、できれば勝って伝説を作って欲しいものですね。