ラグビー新リーグ構想を時系列に分かりやすく解説!
2021年秋からスタートする予定の「日本ラグビー新リーグ」の参加チームが続々と発表されている中で、今までのトップリーグとどう違うのか?何を目指して新リーグへと移行させるのかなど、元ラガーマンの筆者が詳しく解説します。
2019年のラグビーワールドカップ日本大会。ほんとにすごい盛り上がりましたね。
実は私、学生時代ラガーマン(ポジションはフランカー)だったので、毎日興奮して見ていましたよ。
今までラグビーに全く接点がなく試合を見たこともなくルールも全然わからない人たちが、たくさんテレビで観戦していましたね。
あれ以来、今後もラグビーを観たいと思っている方が多いとのこと。
この盛り上がりが継続していくかというと2015年の南アフリカワールドカップの例を見ても難しいとの予想で、それをなんとかしていこうとの思惑なのか、2021年秋に「日本ラグビーの新リーグ」をスタートする予定とのこと。
一体新リーグとはどういうものなのかなどを分かりやすくまとめました。
筆者がラグビーをしていた頃は、サッカーのJリーグも発足前の1980年代から1990年代ごろで、この頃は日本ラグビーは黄金期。国立競技場が満員になるほどの観客動員があり、この頃の活気が蘇ってくれるといいですね!
ラグビー新リーグ構想を分かりやすく解説!
ラグビー新リーグ構想の始まり
2019年の6月に日本ラグビー協会の役員が一新されました。新たに副会長として清宮克幸氏が就任し、トップリーグの改革を任されるとその1ヶ月後には大胆な案が公表されました。
なんと!「プロリーグ」を新たに創設するという構想
その時点でのプロリーグの主なポイント
- 2020年秋から試験的に開催していく
- 2021年秋にはプロリーグとしてスタート
- トップリーグは廃止
- 社会人リーグは新設して、プロ・アマを分ける
- W杯日本大会の開催12都市を本拠地として使いたい
- スーパーラグビーと重ならないようにして、選手の自由度を高める。
- アカデミーなどを運営し裾野を広げて地域密着を図る
この時点で8チーム程度が新プロリーグに参加予定でした
2020年1月の新リーグ説明会で、大胆だった構想が尻すぼみの予感に
2020年1月28日に日本ラグビー協会にてトップリーグに代わる新リーグの構想の説明会が行われましたが、その際の説明によると当初の説明とは大きく異なっていました。
新リーグの構想の説明会を要約すると次の通りです。
- チーム名に地域名を取り入れる(企業名を入れるかは未定)
- 2021年シーズンから、明確な〝ホームエリア〟を持つ
- ホームエリアに15000人以上収容ができるスタジアムを確保
- 1部リーグチームは1試合当たり観客動員数は1万5000人を目標とする
ちょっと待って!「プロ」の文字がどこにも無いやん
プロという文言もなければ、ここに要約であげた内容は、わざわざ新リーグに移行しなくてもできる内容ばかり。
ではなぜ「新リーグ」なのかというと、どうやら新リーグの準備室、法人を立ち上げていく予定とのこと。ひとまずラグビー協会と切り離して、スピード感を高めて改革を進めていこうというものだという予想がつきます。
2020年4月30日に受付を締切、参加チームがほぼ確定
トップリーグの主なチームは参加を表明しているとのことですが、この記事執筆時点では、全チームは公表されていません。
おそらくトップリーグのチームは参加するだろうと考えられるので、現時点の予想は次の通りです。
- パナソニック ワイルドナイツ
- 九州電力キューデンヴォルテクス
- NECグリーンロケッツ
- 日本IBMビッグブルー
- クボタスピアーズ
- リコーブラックラムズ
- サントリーサンゴリアス
- 東芝ブレイブルーパス
- キャノンイーグルス
- ヤマハ発動機ジュビロ
- トヨタ自動車ヴェルブリッツ
- 神戸製鋼コベルコスティーラーズ
- 三菱重工相模原ダイナボアーズ
- コカ・コーラレッドスパークス
- 宗像サニックスブルース
- 近鉄ライナーズ
▼トップチャレンジリーグより
- 釜石シーウェイブス
詳細が分かり次第、書き直していきますね
トップリーグに加えて、下部のトップチャレンジリーグに所属している釜石シーウェイブスも参加の書類を提出しているとこのことです。
ただし、構想の段階で2021年からスーパーラグビーから除外される「サンウルブズ」も参加を目されていましたが、どうやら参加の意思表明はしなかったようです。
【最後に】ラグビーというスポーツが盛り上がってくれることを切に願います
2019年のワールドカップを会場で、またはテレビで観戦した人ならわかると思います。
ラグビーというスポーツは、チームのために個人が献身的に動き、そして個人をチームが支えてくれるという精神が育つ、素晴らしいスポーツです。
サッカーのJリーグのようにアカデミーの創設を義務付けるなどして、地域の子ども達、そしてその親にも見に来てもらえるような組織づくり、裾野を広げる動きをして欲しいものですね。
その辺りテレビドラマにもなった池井戸潤の「ノーサイドゲーム」を読んでみて欲しいと思います。